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こんにちは、Freebornです。
今日は少しだけ昔話をしようと思います。
僕がブリスベンに来て、初めて公共交通を使った日の話です。
時は2008年。当時18歳の僕は、日本の高校を卒業してすぐ、英語もろくに話せないままオーストラリアへ飛び込みました。
スマホ?Go Card?なにそれ?の時代
今ならスマホでルート検索して、ICカード「Go Card」でピッと乗るのが当たり前。
でも当時はまだスマホもないし、Go Cardも存在してなかった。
全部、紙のチケット。
紙のチケットを買うには、窓口かバスの運転手に言わなあかん。
その「言わなあかん」がハードル高すぎた。
英語の壁にぶち当たったバス停前
ブリスベン南部のローカルエリアにあった自宅から、最寄りのバス停へ。
看板も古くて、どこに行くバスかわからん。
しかも、時刻表に書かれた英語がまったく読めない。
「このバス、語学学校の近くに行くんやろか?」
「何番のバスなんやろ?」
「どうやってチケット買うん?」
緊張で心臓がバクバクする中、やってきたバスにとりあえず乗ることにした。
人生初「チケットプリーズ」
ドアが開く。運転手さんがこっちを見る。
「Ticket please」と言われた。
え?チケット?持ってない。
いや、買いたいんやけど、どう言えばいいかわからん。
とっさに出たのが、「Umm… One… City… Please?」
文法もなにもない、完全にパニックの中で出た単語の羅列。
でも運転手さんは、笑ってチケットを出してくれた。
$2.90の紙チケット。小さな紙切れが、僕の勇気の証みたいに見えた。
「この駅で合ってるん?」問題
バスを降りてからは、さらに試練が待ってた。
Central Stationまで行きたいけど、標識も案内板も英語オンリー。
切符の買い方すらわからず、駅員さんに話しかける勇気もなく、
改札前で立ち尽くす日本人1名(=僕)。
それでも、近くにいたオージーのおばちゃんが声をかけてくれて、
「Where are you going?」と聞いてくれた。
「Central...」とだけ答えると、笑顔で教えてくれた。
優しさって、こんなに染みるんやなと思った。
当時の自分にかけてあげたい言葉
今の自分が、当時の僕に声をかけられるなら、こう言うと思う。
「最初の1回が、一番怖い。でもその1回で世界が変わるよ。」
本当にその通りだった。
公共交通に1回乗れたことで、「行動する勇気」がついた。
英語が話せなくても、どうにかなる。
困っても、誰かが助けてくれる。
その安心感が、その後のブリスベン生活の支えになった。
今、初めてオーストラリアに来た誰かへ
もしこのブログを読んでる人の中に、
「バス乗りたいけど、どうしたらいいかわからん」
「駅のチケット買うの怖い」
って思ってる人がいたら、声を大にして言いたい。
大丈夫。最初はみんな同じ。
英語がわからなくても、間違っても、変なこと言っても、
ほとんどの人はあなたを責めない。むしろ助けてくれる。
何より、オーストラリアって、ちょっと不器用な人に優しい国やと思う。
まとめ:不安も緊張も、いつか笑い話になる
17年前のあの日。
汗だくでバスに乗って、震える手でチケットを渡したあの日。
今では笑って話せる、僕の「ブリスベン物語」のはじまりやった。
今この記事を読んでくれているあなたが、
もし何かに一歩踏み出す勇気を探してるなら、
この体験談が、背中をそっと押すきっかけになれたら嬉しい。
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